「分ける」が口癖?

こんにちは。伝え方改善コーチの本間季里です。あなたのコミュニケーションをより良くするために、あなたの性格を変えるのではなく、伝え方を変えるサポートをします。頭でわかった、ではなく、実際にやれるまでしっかり寄り添います。

先日、友人と話をしていたとき、「あなたはよく話の中で『それとこれとは分けて考える』『それとこれとは違うことだから、分けましょう』って言うよね。分けて考える、が口癖!」と言われました。そう言われたのは初めてでしたが、たしかに年がら年中、「分けて考えなくちゃ」と言っている気がします。

私にとって「分ける」とは頭の整理をすること。例えば先日の勉強会で産業医の仕事についてお話させていただきました。その際に「自分が若い頃、すごく怖くて言葉もきつい上司がいたんですが、でもその上司のおかげで成長もできた気がするんです」という話をしてくれた方がいました。これ、本当によくある経験談です。その時、私が真っ先にしたコメントは「そんな怖い思いやきつい言葉に接しなければ、もっと楽に成長できたのではないかというのが私の意見です」

その私のコメントを聞いて、さらにその方は「そう言われて今気づきましたが、私はどこかその上司を尊敬する気持ちがあったんですね」とおっしゃいました。で、出た私のコメントは「XXさんがその方を尊敬していたという気持ちは、それはそれで心のなかの話ですから大切にしてくださいね。ただし、すごく怖くて言葉もきついから尊敬していたわけではないと思うんです。その尊敬という気持ちと、怖くて言葉もきつい、ということは分けて考えませんか?」

ほら、言ってる言ってる、「分けて考えよう」。分けて考えよう、と言葉にしながら、私の頭の中では「その方は怒鳴りながら、言動の外に「伝えたい、伝わる何か」をお持ちだったんだろうな」ということと、「だからといって一般論として、きつい言葉や怒鳴るなどのやり方は通用しません」ということの2つが並列しているわけです。

日常でも、それとこれとは別、ってよく言っているし、逆に「なんだかいろんなことを一緒くたに考えているみたいだけれど、もう少し整理してみたら?」と言われて、ハッとしつつ思考が進むこともある。私にとってどうやら「分ける」「分けて考える」はとっても大事なことのようです。

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この記事を書いた人

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本間 季里

産業医、伝え方コーチ、ストレングス・コーチ

大学卒業後、小児科医・免疫学の基礎研究者を経て、2017年より、世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴う難しい関係性のなかで、それでも妥協点を見つけて協調していくための伝え方を提案し、個人と組織の両方にアプローチできる産業医・伝え方コーチとして活動中。

セッション数は7年間でのべ3000回以上、これまで300名を超える方々に伝え方の講座や研修を提供し、満足度が90%以上です。

資格:医師・医学博士・日本医師会認定産業医
NPO法人アサーティブジャパン会員トレーナー

Gallup認定ストレングス・コーチ

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