「分ける」が口癖?

こんにちは。伝え方改善コーチの本間季里です。あなたのコミュニケーションをより良くするために、あなたの性格を変えるのではなく、伝え方を変えるサポートをします。頭でわかった、ではなく、実際にやれるまでしっかり寄り添います。

先日、友人と話をしていたとき、「あなたはよく話の中で『それとこれとは分けて考える』『それとこれとは違うことだから、分けましょう』って言うよね。分けて考える、が口癖!」と言われました。そう言われたのは初めてでしたが、たしかに年がら年中、「分けて考えなくちゃ」と言っている気がします。

私にとって「分ける」とは頭の整理をすること。例えば先日の勉強会で産業医の仕事についてお話させていただきました。その際に「自分が若い頃、すごく怖くて言葉もきつい上司がいたんですが、でもその上司のおかげで成長もできた気がするんです」という話をしてくれた方がいました。これ、本当によくある経験談です。その時、私が真っ先にしたコメントは「そんな怖い思いやきつい言葉に接しなければ、もっと楽に成長できたのではないかというのが私の意見です」

その私のコメントを聞いて、さらにその方は「そう言われて今気づきましたが、私はどこかその上司を尊敬する気持ちがあったんですね」とおっしゃいました。で、出た私のコメントは「XXさんがその方を尊敬していたという気持ちは、それはそれで心のなかの話ですから大切にしてくださいね。ただし、すごく怖くて言葉もきついから尊敬していたわけではないと思うんです。その尊敬という気持ちと、怖くて言葉もきつい、ということは分けて考えませんか?」

ほら、言ってる言ってる、「分けて考えよう」。分けて考えよう、と言葉にしながら、私の頭の中では「その方は怒鳴りながら、言動の外に「伝えたい、伝わる何か」をお持ちだったんだろうな」ということと、「だからといって一般論として、きつい言葉や怒鳴るなどのやり方は通用しません」ということの2つが並列しているわけです。

日常でも、それとこれとは別、ってよく言っているし、逆に「なんだかいろんなことを一緒くたに考えているみたいだけれど、もう少し整理してみたら?」と言われて、ハッとしつつ思考が進むこともある。私にとってどうやら「分ける」「分けて考える」はとっても大事なことのようです。

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本間 季里

少人数の会社でも産業医が必要な理由
産業医・伝え方コーチ:本間季里

「社員一人ひとりが健康的に働き、会社が成長していける職場を目指したい」という理念のもと、心身の健康を支える産業医です。

少人数の職場では、産業医のサポートによる健康管理や職場環境の改善が会社の成長に直結します。そこで、従業員50人未満の会社の産業医業務に特に力を入れています。

私の産業医としての強みは、傾聴、質問、わかりやすいアドバイス、的確な判断の4つのアプローチを組み合わせ、経営者と社員の支援を行っています。10年以上の経験を持ち、日立製作所、長崎大学など、幅広い業種で産業医を務めてきました。

企業規模に関わらず、経営者が経営に専念でき、社員が心身ともに健康で働ける職場の実現を目指します。

資格:日本医師会認定産業医・医学博士
アサーティブジャパン会員トレーナー
コーチングプラットフォーム認定コーチ
Gallup社認定ストレングス・コーチ

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