悪気はないのだから、、、

こんにちは。伝え方改善コーチの本間季里です。あなたのコミュニケーションをより良くするために、あなたの性格を変えるのではなく、伝え方を変えるサポートをします。頭でわかった、ではなく、実際にやれるまでしっかり寄り添います。

誰かに愚痴をこぼすとかなりの頻度で出てくる「それはわかるけど、相手も悪気はないんだから、、、」という言葉。あなたはどう思いますか?

当時はしっかりと言語化できず、今で言うところの「モヤッとする」という感じでしたが、私は子どもの頃からこの「悪気はない」という言葉にいつも違和感や引っ掛かりを感じていました。

この「悪気はないんだから」という言葉の後に続くのはこんなところでしょうか?

1)気にしない、気にしない。

2)相手のことをわかってあげなさいよ。

悪気がない場合、本人になんの自覚もないので言動が改善もしない、ともいえます。なぜこの言葉が引っかかるのでしょうか?多分、「悪気はないんだから」とそれに続くいずれの言葉も、愚痴をこぼす人の話を受け止めていないからかな、と思います。大騒ぎするほどのことでもないけれども、なにかやりきれない気持ち、釈然としない気持ちが続いているときに、私達は愚痴をこぼします。ただ、受けとめてほしくて。

緩いボールを、胸の前でそっとキャッチするイメージで、相手の話をそっと受け止める。すると、そこから愚痴を言っている本人のなかで内省が始まっていきます。「悪気はないんだから」と受けとめてもらえないと、明確にそう言語化していなくても「受けとめてもらえなかった」という思いに囚われ、そこから先になかなか思考が進みません。

「悪気はないんだからさ」と言いたくなる気持ちをぐっと飲み込んで、ボールを胸の前でそっとキャッチするイメージで相手の話を受けとめてみませんか?話の展開が今までと大きく変わるかも知れません。

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この記事を書いた人

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本間 季里

産業医、伝え方コーチ、ストレングス・コーチ

大学卒業後、小児科医・免疫学の基礎研究者を経て、2017年より、世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴う難しい関係性のなかで、それでも妥協点を見つけて協調していくための伝え方を提案し、個人と組織の両方にアプローチできる産業医・伝え方コーチとして活動中。

セッション数は7年間でのべ3000回以上、これまで300名を超える方々に伝え方の講座や研修を提供し、満足度が90%以上です。

資格:医師・医学博士・日本医師会認定産業医
NPO法人アサーティブジャパン会員トレーナー

Gallup認定ストレングス・コーチ

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