ときには、わからないことをわからないままにできるということ

こんにちは。伝え方改善コーチの本間季里です。あなたのコミュニケーションをより良くするために、あなたの性格を変えるのではなく、伝え方を変えるサポートをします。頭でわかった、ではなく、実際にやれるまでしっかり寄り添います。

セロトニンは幸せホルモンとも言われていますよね。多いと幸福を感じやすく、少ないと不安を感じやすい。

日本人は遺伝子的に、セロトニントランスポーター遺伝子がSS型(セロトニンの分泌量が少ない)の人が65%と一番多く、これに対してLL型(セロトニンの分泌量が多い)は、3パーセント程度と言われています。残りは中間型、SL型です。

もともと、日本人は不安を感じやすい遺伝的な背景を持っているのですね。だからこそ、ていねいな仕事をするし、相手に対してもきめ細かい配慮をするということにも繋がるのだろうと思います。一方で、まあなんとかなるさという楽観的なところが少なくなるということもありそうです。

●何事につけ白黒つけないと落ち着かない

●問題が起きたとき、とりあえずこの人の責任、と考えると安心する

●とにかく、問題の原因らしいものがわかると安心

●ついつい安直にわかりやすい原因をとりあえずあげて安心する

これらのことも、裏を返せば「解決しない宙ぶらりんな状態は不安なので、不安な状態のままでいたくない!」という気持ちから、わかりやすい安易な解決に走ってしまう、ということかなと感じます。

わからないことや、複雑ですぐに答えが出ないことを、「仕方がない、そういうこともあるさ」と、一旦わからないままの状態で、心の中の棚に仮おきする、横に置くということも、不安を感じやすい人にとっては辛いことなのかもしれません。

ただ、人間はそもそも複雑で不合理なものなので、白黒つけないと不安だからととりあえず白黒つけてしまうのは、ときに人生の豊かさから離れてしまうでしょうし、問題の本質をじっくりと見極めるという本筋から離れていってしまうのでは、と心配ではあります。

不安を感じやすい遺伝的背景を持っていることを自覚し、うまくコントロールしていくことが大切なのかなと思います。

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この記事を書いた人

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本間 季里

産業医、伝え方コーチ、ストレングス・コーチ

大学卒業後、小児科医・免疫学の基礎研究者を経て、2017年より、世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴う難しい関係性のなかで、それでも妥協点を見つけて協調していくための伝え方を提案し、個人と組織の両方にアプローチできる産業医・伝え方コーチとして活動中。

セッション数は7年間でのべ3000回以上、これまで300名を超える方々に伝え方の講座や研修を提供し、満足度が90%以上です。

資格:医師・医学博士・日本医師会認定産業医
NPO法人アサーティブジャパン会員トレーナー

Gallup認定ストレングス・コーチ

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