全国保健所長会研修会で、非言語コミュニケーションについて話をしてきました

1月25日水曜日の午後、折からの10年に一度の大寒波の影響とビル風で、東京駅から研修事務局の入っているビルに到着する前にすでに気持ちはヘタっていました。

冷たい風が顔にあたって、鼻水は出るし涙は出るし、せっかく頑張ってブローした髪は風でぐちゃぐちゃになるし。その日は、全国保健所長会研修会に登壇する日でした。

こんにちは。産業医・伝え方コーチの本間季里です。世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴う難しい関係性のなかで、それでも妥協点を見つけて協調していくための伝え方をご提案します。「頭でわかった」ではなく、実際にやれるまでしっかり寄り添います。

保健所長の皆さんは私と同じ医師です。保健所は公衆衛生を担っていて、そのなかでもっとも私たち地域住民に近い機関です。

新型コロナウイルス感染症が始まった当初、保健所の奮闘の様子が連日報道されていたのは記憶に新しいことと思います。当時の報道を連日見ながら、保健所で対応している職員の皆さんの心身の健康を心配していたものでした。

そんななかでも、年一回の開催を続けてきたという全国保健所長会研修会。ああいう混乱の中でも全国の保健所をつなぎ、学びを止めず、情報共有・情報交換をしてきたと聞いて頭が下がりました。

今年は、疲弊した職場を立て直そう、職場環境を考えようということからでしょうか、「働きがいと働きやすさを組織と自分で作る」ということがテーマでした。

研修はZoomでのオンライン研修で、私にお願いされたのは「非言語情報の大切さ」。私たちは人に何かを伝えるときに、なにを言うかという言葉の部分についつい気を取られますが、どんな表情で、どんな声で、どんな佇まいでという言葉以外の部分でもたくさんの情報を相手に送っていて、それらを非言語情報といいます。

考えてみると、伝え方を変えましょうとか、こんなふうに言いましょう、ということだと今からすぐにやってみる、というのはなかなかハードルが高いもの。でも、非言語情報って自分では気づいていない部分なので、そこを気をつけることは今からでも直ぐにできることなんですよね。そう考えると、私に「非言語情報の大切さ」で、と決めた企画力ってすごいな。

ただ、開始前からすでに気持ちがヘタっていた、と冒頭に書きましたが、それは大寒波とビル風による強風だけでなく、コロナで疲弊しきった職場を立て直すために、私の非言語情報の話が本当にお役に立つのだろうか?それどころじゃないよ!なにを見当外れののんびりしたこと言っているんだ!と思われないだろうか?という不安でした。

でも、お役に立ったみたいです!数日前、研修後に皆様から寄せられた感想を共有いただきました。わかりやすかった、具体的事例があってすごく良かった、ああ、うちの職場もあるあると思った、こういう話を聴く機会はなかなかないのでためになった、などなど。厳しいご感想ももちろんありましたが、それも今後に生かして行こうと前向きに捉えました。

非言語情報に関してだけじっくりとお話するということはなかなかないのですが、今回は本当にいい機会をいただきました。

当日の朝、移動途中の寺で見かけたつらら。東京ではこういうのは珍しいんですよ!

伝え方に興味がある方はぜひ、ご登録ください。読むだけで、伝え方に関する視点が増え、知らず知らずのうちにあなたの伝え方が変わっていきます。

産業医・伝え方改善コーチ・本間季里のメールマガジン

キンドル出版しました

産業医として、伝え方コーチとして、毎日たくさんの方の話を聞いてきた経験を元に、「自分が疲れない話の聞き方のポイント」についてまとめた本です。
相手の役に立ち、親身に寄り添うことで、温かい関係性を作りながらも自分が疲れずに関わっていくためのコツが書かれています。
特に、身につけるスキルよりも、手放すとうまくいく考え方に多くのページを割いて、わかりやすい事例とともに解説しました。

この記事を書いた人

アバター画像

本間 季里

産業医、伝え方コーチ、ストレングス・コーチ

大学卒業後、小児科医・免疫学の基礎研究者を経て、2017年より、世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴う難しい関係性のなかで、それでも妥協点を見つけて協調していくための伝え方を提案し、個人と組織の両方にアプローチできる産業医・伝え方コーチとして活動中。

セッション数は7年間でのべ3000回以上、これまで300名を超える方々に伝え方の講座や研修を提供し、満足度が90%以上です。

資格:医師・医学博士・日本医師会認定産業医
NPO法人アサーティブジャパン会員トレーナー

Gallup認定ストレングス・コーチ

詳しくはこちらのプロフィールをご覧ください。