アサーティブ勉強会を開催しました

4月3日(月曜日)、オンラインのアサーティブ勉強会「アサーティブ基本のキ」を開催しました。

アサーティブとは、自分の気持ちも大切にするし、相手のことも理解した上でのコミュニケーションのことです。

開催は平日夜で仕事の後という方も多かったはず。また、年度の初めの日だったにも関わらず、一昨日は13人もの方にご参加いただきました。

熱気あふれる勉強会となりました。

こんにちは。産業医・伝え方コーチの本間季里です。世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴う難しい関係性のなかで、それでも妥協点を見つけて協調していくための伝え方をご提案します。「頭でわかった」ではなく、実際にやれるまでしっかり寄り添います。

コミュニケーションを学ぶ意味

私たちは子どもの頃からコミュニケーションをトレーニングする機会もなく、見様見真似で自分のコミュニケーションスタイルを作ってきました。

精神科医のアドラーは「人の悩みは人間関係である」と言っています。私たちは常に周囲の人とのコミュニケーションが原因の悩みに振り回されていると言っても過言ではありません。

親がわかってくれない、友人がわがままで振り回されて疲れる、親戚が色々と踏み込んできて対応が大変だ、パートナーが協力的ではない、上司が自分のことを正しく評価してくれない、職場で困った人がいる・・・などなど。

そこに加えて自分の中で、

「相手は気を悪くするかもしれない」

「今以上に評価が下がったらどうしよう」

「また、ぐちぐちと文句を言われたら面倒くさい」

「あとで、自分の悪口を言いふらされた嫌だな」

などなど、起きるかどうかもわからない未来のリスクを考えて疲弊しがち。

「何を、どう伝えるか」を知っていることで、必要なときには言うか言わないかを自分で決めることができるようになります。自分が決定できるということは主体性を持つということであり、このようなストレスを軽減できるということでもあります。

人間関係のストレスが軽減した分、本来自分がエネルギーを注ぎたいことに集中できるようになると思いませんか?

これが私が考える、コミュニケーションを継続的にトレーニングする意義です。

講座内容

アサーティブの歴史やアサーティブに伝えるマインドとスキルを学び、参加者の方の具体的なコミュニケーション上の悩みをどうアサーティブに伝えたら良いのかグループで考え練習をしました。

自分がついつい我慢してしまって相手に言えない人は、何を言うかということに加えて姿勢や表情、声のトーンなどの非言語情報の部分に意識を向けました。

率直に言えるのだけれど、周囲がハラハラしてしまうという人は「自分の正しさをちょっと横に置き、相手とのよりよい未来に向かう」ということを意識しました。

練習の相手役をした人は、「言われてみてどう感じたか」を率直にフィードバック。

例えば、押しの強い言い方をされたときは「なんだか、一方的に責められている感じがしました」

言いにくそうに遠慮がちな言い方をする人には「正直なところ、もう一言で押し返せるな。自分の言いたいことを通せるな、と感じました」

などなど。

こういう率直で簡潔なフィードバックがあるからこそ、自分の言い方を客観的に捉えることができるのですよね。

コミュニケーションもスポーツ同様、継続的なトレーニングが大切

コミュニケーションは継続的に反復して練習すればより良いものへと変わっていきます。自分が言いたいことが一発で意図通りに相手に伝われば、自分も相手も迷うことなく次の行動へと移れます。

「なんでわかってくれないのかな」

「ちゃんと説明しているのに、どうしてちゃんと動いてくれないのかな」

そんな気苦労、ストレスが確実に減ります。

スポーツでは継続的な練習が必要だということを誰も疑わないのに、コミュニケーションに関しては、本を読んだだけ、一回研修を受けただけということがほとんど。

継続的なトレーニングをしてみませんか?

参加者のご感想です。

皆さん、ありがとうございました。

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★セミナーご参加前にはどんな課題をお持ちでしたか?

後に起こり得るリスクを考えると言いたいことを言わない選択をしてしまう。

★セミナーに参加してどんな成果が得られましたか?

コミュニケーションはトレーニングが必要であることを体感できました。

★ご感想やご意見をお願いします

様々な場で事実と感情が混ざりコミュニケーションがややこしくなったり、言わない選択をしている自分の自己責任を忘れて不満に感じたりがあるなぁと思いました。アサーションにおいても自己基盤が整っていないと難しいなぁと感じました。コミュニケーションのトレーニングを重ねていきたいです。

ありがとうございました。

(K. S様)

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★セミナーご参加前にはどんな課題をお持ちでしたか?

相手によっては、我慢をしてしまい、ストレスを感じてしまう。

★セミナーに参加してどんな成果が得られましたか?

ロープレで相手役をしたのですが、伝え方などで、全く違う受け取り方になるという貴重な体験ができました。

また、下記の3つを学べたことも成果でした。

①相手も了解できる事実

②感情を伝えるときは感情的ではなく、自分の感情をはっきり静かに言う

③具体的、実現可能な要求を一つに絞って伝える。

★ご感想やご意見をお願いします

初めての勉強会でしたが、本間先生の話し方、講座内容がとてもわかりやすく、日常生活で実践してみようと思いました。

(杉本 綾恵様)

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★セミナーご参加前にはどんな課題をお持ちでしたか?

時折自分の感情でざわざわすることがあるときに、結局私の問題だなと思い、感情を整理したりセッションで解決することが多いのですが、相手があってのざわつきを相手に伝えずに自分だけの課題にしてしまっていることがあった。

★セミナーに参加してどんな成果が得られましたか?

普段から感情的にならないように心掛けて、伝えるときはアサーティブにと思ってはいるが、いざその場面になったとき、どうしてもコントロールできないことも多くあります。感情的に伝えるのと感情を伝えるのでは、私は感情的にはなってない、と思っていましたが、「想いを乗せすぎている」と言い換えたらそれは感情的になっている、ということに気づきました。

ようやくしっくりきました!

★ご感想やご意見をお願いします

日頃、医療現場で働いていると多くのスタッフ間のトラブルはコミュニケーションエラーだなとつくづく感じます。医療の世界に当たり前にコーチングが広がる、看護の世界にコーチという存在が必要だということを広げたいと思って活動しています。本間先生の伝えられているアサーティブはまさに今、現場で必要なスキルだと実感いたしました。

今後とも学びを続けたいと改めて思いました。ありがとうございました。

(M. Y様)

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★セミナーご参加前にはどんな課題をお持ちでしたか?

自分のやり方が1番!周囲に対してかなり強く当たってしまう人に対してどう伝えていくか。周りの人が複数「辞めたい」と言い出している。

★セミナーに参加してどんな成果が得られましたか?

初めはどのように取り組めば良いのか迷う所もあったのですが、グループメンバーのかたとのやり取りと、季里先生のアドバイスから道が見えてきました。まずは、その方のやり方を尊重しながら「助けていただきたい」「私も知りたい」という教えて欲しい、助けて欲しいというスタンスから歩み寄ってみたいと思います。『困る人だから排除』という風向きが当然のようにあったのですが、誰でも必要とされてることが良いエネルギーになるとも感じています。

★ご感想やご意見をお願いします

1回で好転するのではなく、中長期計画でより良い未来に向かうという事をお守りにして明日からトライしてみます。ずっと聞きたかったアサーティブのお話、引き続き学び続けたいと思いました。様々な場面で、状況に合った手札が出せる事で、問題が解決出来たり、みんなが気持ちよく仕事が出来るようになったら最高です!ありがとうございました。

(A. K様)

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★セミナーご参加前にはどんな課題をお持ちでしたか?

頼まれごとや誘いを断れず、何でも引き受けてしまう自分

★セミナーに参加してどんな成果が得られましたか?

アサーションを意識したコミュニケーションのビフォーアフターを見ることができたこと

★ご感想やご意見をお願いします

自分がモデルになったことはありますが、他者のロールプレイを拝見してまた違う気づきを得たり、自分だったらどうアサーティブなコミュニケーションをとるかについて考えさせられました。ありがとうございました。

(高橋一彰様)

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★セミナーご参加前にはどんな課題をお持ちでしたか?

職場の上司に対して、どんな言い方でリクエストしたらいいのか。

★セミナーに参加してどんな成果が得られましたか?

自分の感情をしっかり伝える必要があるのだということを知りました。

★ご感想やご意見をお願いします

自分が本当に言いたいことを一度で伝えようとすることは難しいということがわかりました。自分の感情を伝えるとともに、自分の責任についても軽く触れるという部分は今までやっていなかったので、意識して取り入れていきたいです。

あと、場数は自分を強くする、コミュニケーションはトレーニングすればいいものになる、を忘れないでおこうと思いました。

大変ためになりました。実践していきます。ありがとうございました。

(山下裕子様)

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キンドル出版しました

産業医として、伝え方コーチとして、毎日たくさんの方の話を聞いてきた経験を元に、「自分が疲れない話の聞き方のポイント」についてまとめた本です。
相手の役に立ち、親身に寄り添うことで、温かい関係性を作りながらも自分が疲れずに関わっていくためのコツが書かれています。
特に、身につけるスキルよりも、手放すとうまくいく考え方に多くのページを割いて、わかりやすい事例とともに解説しました。

この記事を書いた人

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本間 季里

産業医、伝え方コーチ、ストレングス・コーチ

大学卒業後、小児科医・免疫学の基礎研究者を経て、2017年より、世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴う難しい関係性のなかで、それでも妥協点を見つけて協調していくための伝え方を提案し、個人と組織の両方にアプローチできる産業医・伝え方コーチとして活動中。

セッション数は7年間でのべ3000回以上、これまで300名を超える方々に伝え方の講座や研修を提供し、満足度が90%以上です。

資格:医師・医学博士・日本医師会認定産業医
NPO法人アサーティブジャパン会員トレーナー

Gallup認定ストレングス・コーチ

詳しくはこちらのプロフィールをご覧ください。