多様性のある組織は強い:人間の進化と多様性

人間には、外からの病原体に対して自分の体を守る仕組み「免疫システム」があり、興味深いことに病原体に対する抵抗性は人それぞれ異なります。もし、人間の免疫システムが均一だったとしたら、ある致死的な病気が流行すれば人類はあっという間に全滅してしまったでしょう。すなわち、致死的な病気が流行したとしても、その感染症に対して比較的強い人と弱い人が必ずいて、強い人が生き残ってきました。それが人類の長い歴史と進化を支えたヒトの免疫システムの多様性です。

「多様性のある組織は強い」よく聞く言葉ですが、これまで私は今ひとつピンと来ませんでした。しかし、この免疫システムにおける個々の多様性を考えたとき、「多様性のある組織は強い」ということが納得できました。「人類」を一つの組織と考えると、「人類」には、免疫システムに多様性が存在したからこそ生き延び、集団として発展してきたのです。

私達がもし同じような弱みと強み、同じような発想をする均一の集団だったら、ある問題が起きたとき一気にその脆弱性故に倒れてしまうでしょう。しかし、その問題に対して弱い人がいる一方で踏ん張れる人がいればそれだけで組織は簡単には倒れません。更に各人の発想が多様であれば、一つの問題に対しても様々な角度から解釈することができ、その結果、アプローチの方法も様々浮かぶはずです。

「多様性のある組織」そして、「各々の持ち味を発揮できる組織」へ向かって努力したいと思っています。

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本間 季里

少人数の会社でも産業医が必要な理由
産業医・伝え方コーチ:本間季里

「社員一人ひとりが健康的に働き、会社が成長していける職場を目指したい」という理念のもと、心身の健康を支える産業医です。

少人数の職場では、産業医のサポートによる健康管理や職場環境の改善が会社の成長に直結します。そこで、従業員50人未満の会社の産業医業務に特に力を入れています。

私の産業医としての強みは、傾聴、質問、わかりやすいアドバイス、的確な判断の4つのアプローチを組み合わせ、経営者と社員の支援を行っています。10年以上の経験を持ち、日立製作所、長崎大学など、幅広い業種で産業医を務めてきました。

企業規模に関わらず、経営者が経営に専念でき、社員が心身ともに健康で働ける職場の実現を目指します。

資格:日本医師会認定産業医・医学博士
アサーティブジャパン会員トレーナー
コーチングプラットフォーム認定コーチ
Gallup社認定ストレングス・コーチ

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