雑な態度、言葉つかいの人に困っています

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雑な言葉つかい

 

コミュニケーションのお悩みでしばしば聞くのが「言い方が乱暴」

言われて不快に感じている人は「雑な話し方で嫌です」という言い方も、

当人に聞くと、まず間違いなくこういう言葉が返ってきます。

「親しみの気持ちからです」

 

上司に聞くとたいてい「彼は(彼女は)、私ら上の人間には気を使ってていねいなんです。でも、下のものにはフレンドリーな物言いになるんですよね。親しみを込めているんでしょうねぇ」という返事が返ってきます。

 

物は言いようとはこのことですね。でも、雑なことば遣いはやっぱり雑なんです。

 

 

「本間さん」と「なあ、お前さぁ」

 

これは例えば、本間さん、と呼びかければ良いところを「なあ、お前さぁ」と呼びかけるということです。

 

わざわざ下のものには「なあ、お前さぁ」「早くやれよ!」という言葉つかいを、上のものにはていねいな言葉つかい、と分けるということは、その都度判断をしているということ。いや!私は自然にやっているからリソースは使っていません!という人もいるのだけれど、それでもリソース喰っているんです。

 

これは例えば、先生と呼ばれる立場の人とそうでない人が混じった集まりを例に取ってみるとわかりやすいですね。←私自身が遭遇することが多い場面です。

 

皆が、誰を先生を付けて呼び、誰のことを「さん付け」で呼ぶか、ぐるぐると考えているのが良くわかります。私はそんなところにリソースを使うのは無駄だと考えているので、全員、さん付けでいきましょう」と提案することにしています。

 

 

「なあ、お前さぁ」と言われて不快だったら

 

「なあ、お前さぁ」と言われて不快だったらあなたにもできることがあります。

「お前ではなくて私は本間です」と静かに言うことです。

静かに=弱々しい、おどおどと、というように理解する人がいますが、静かだけれどきっぱりと威厳を持って伝えることはできます。

相手は、雑で乱暴な物言いを「フレンドリー」「親しみを込めている」という理屈で押してくるので、あなたの方も「私はそれは不快です」という気持ちを伝えるのとともに、「お前ではなく本間さんと呼んでください」というメッセージを伝えるのです。

 

 

これは根比べです

 

それは不快です、と伝えても一回やそこらで「あっ、そうだったの!?ごめん。ごめん」と改めてくれるなら良いのですが、そういうことは少ないものです。

 

だから嫌だと思うことは、サラリと軽く、でも、しつこく何度でも伝える覚悟を持ちましょう。何度でも伝える必要があるから、一回一回は「サラッと軽く」がおすすめです。

 

これは言ってみれば根比べです。相手はこれまでの経験から、「いいじゃん、親しみを込めてるんだからさぁ。硬いこと言うなよ」とガンガン押せば通るということを学習していることが多い。

実際、こういうもの言いが気にならない人もいます。でも、あなたは不快である、ということを大切にしていいんです。

 

プランBも考えておく

方法を考えるときは常に、プランAだけでなく、同時にプランBプランCを準備しておくことは重要です。例えば、自分で相手に伝えつつ、周囲に相談するという別の方法も必ず視野に入れてくださいね。

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この記事を書いた人

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本間 季里

産業医、伝え方コーチ、ストレングス・コーチ

大学卒業後、小児科医・免疫学の基礎研究者を経て、2017年より、世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴う難しい関係性のなかで、それでも妥協点を見つけて協調していくための伝え方を提案し、個人と組織の両方にアプローチできる産業医・伝え方コーチとして活動中。

セッション数は7年間でのべ3000回以上、これまで300名を超える方々に伝え方の講座や研修を提供し、満足度が90%以上です。

資格:医師・医学博士・日本医師会認定産業医
NPO法人アサーティブジャパン会員トレーナー

Gallup認定ストレングス・コーチ

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