どんな成功法則もこの前提が大事!

産業医・伝え方コーチの本間季里です。

確実に成果を出している人がやっていること

前回のブログで、圧倒的な成果を上げている人がやっていることは、単にやることをリストアップするだけに終わらせず、

1)何をするかだけでなく、それをいつするかまで今決める。決めたら、スケジューラーや手帳に記入する。
2)その際、願望ではなく、実現できる予定を組む。
3)必ず実行する。

ということだったとお伝えしました。

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こういう成功法則を読んで、「そうか!私は甘い!もっと頑張らねば」と気持ちを引き締めた方もいたのかなと思います。実は私自身ずっとそういう人間でした。

成功法則を真似るには大切な前提がある!

でも、これにはとても大切な前提があるんです。本当に大切なことなので、今日はそのことをお伝えしますね。

一番大切な前提とは、あなたの体調のベースが整っていることです。

そのベースとは、健康な心身です。

健康な状態でないと、そもそも気力も集中力も続きません。

「大丈夫!私は健康診断でA判定だったし、仕事は大変だけれど休んだりしていないし」

そう考えた方もいるかもしれません。でも、ここでの心身というのは仕事を休んでいるか休んでいないかということや、健康診断でA判定だから大丈夫という話ではないんです。

エネルギーがたっぷりあって、一時的に大変なことがあっても集中できる余力がある状態です。

ギリギリの精神状態でも、案外人は踏ん張れてしまうもの

私は産業医として、人間がいかにギリギリの状態でも半年〜数年の単位で踏ん張り続け、一見外からは元気そうに見えてしまうものか、沢山の人をみてきました。私は医師なので、症状を念頭に置きながら、いつからどんな体調だったか、仕事のパフォーマンスがどうだったかをていねいに話を聴くことができます。

すると、本当に年単位で踏ん張っている人がいかに多いことか・・・

ここまで人間というものは踏ん張ってしまえるものなのか、という経験をたくさんしています。

そして時々このブログでもお話していますが、私自身が何十年とギリギリの状態の自分自身に気づくことなく、「もっと頑張らないと」と自分に鞭打つ日々を過ごしていたのです。

心身の健康度が高くないと、どんな成功法則もうまくいかない

ベースの心身の健康度が高くないと、どんな成功法則もうまくいきません。

だから、成果を上げている人、起業家と言われる人たちが健康にも気を配っているのはそういう理由なんですね。

心の健康度を判断する目安

では、心身の健康度が高くないなと判断する目安はなんでしょう?例えばこんな例が挙げられます。

1)仕事はしっかりできる。でも仕事が終わって帰宅すると、ぐったりして何もしたくない・・・ソファにゴロッと横になってため息を付いてなかなか起き上がれない。

2)本や業務上の書類を読んで理解することが以前に比べてできなくなった。

3)簡単な住所氏名を書いて提出する書類もそのまま。期限が過ぎて催促される。

4)片付け、掃除などが前のようにできなくなって、いつも雑然としている。だからいつも探しものをしている。

こんなところでしょうか?もしあなたがそんな状態だったら、今すぐに心身を休めることを第一に考えてほしいです。

それを抜きにしては成功法則もへったくれもないんですよ。

疲れを取るには案外時間がかかるもの

疲れを改善するには、あなたが予想しているよりもっとずっと時間がかかります。1週間くらい夏休みを連続して取れたからって、疲れはそんなに取れやしません。

その理由は、頭(脳)が休めていないからです。

あれはどうしよう、これはどうしよう、〇〇さんが困ってやしないかな?ずっとそういうことを考えていたら脳は休まりません。

勤休上休みが取れたかどうかじゃないんです。いかに脳を休ませることができているかなんです。←産業医として本当に疲れ切っている人をたくさん見てきているので、ついつい力が入っちゃう!!

心身を休めるためには

●仕事をしている人だったら、業務量を減らしてもらえるように自分の状況を話し交渉する。

●家族にも協力を求めて、最小限のことだけをし、それ以外はひたすら体を休めたいのだということを伝える。

●睡眠時間をたっぷりとる。

●可能な限りダラダラ過ごす。

●頭を空っぽにする時間を意識して持つ。

もちろん自然の中で過ごすとか、適度に運動をするなどもいいですよね。

でもそれは自然と「外出しても良いなあ」という気持ちが湧いてきたら、にしましょう。外出するというエネルギーがでてきたということですからね。

くれぐれも

「もう2週間も何もしないでいたから、このままじゃまずい。そろそろちゃんとした生活しなくちゃ」

みたいな考えで自分を動かそうとするのはやめてくださいね。

それは頭で考えていることだから。心や体は正反対のことを叫んでいるかもしれません。

ベースの心身の健康という意味がわかっていただけたでしょうか?

この記事を書いた人

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本間 季里

少人数の会社でも産業医が必要な理由
産業医・伝え方コーチ:本間季里

「社員一人ひとりが健康的に働き、会社が成長していける職場を目指したい」という理念のもと、心身の健康を支える産業医です。

少人数の職場では、産業医のサポートによる健康管理や職場環境の改善が会社の成長に直結します。そこで、従業員50人未満の会社の産業医業務に特に力を入れています。

私の産業医としての強みは、傾聴、質問、わかりやすいアドバイス、的確な判断の4つのアプローチを組み合わせ、経営者と社員の支援を行っています。10年以上の経験を持ち、日立製作所、長崎大学など、幅広い業種で産業医を務めてきました。

企業規模に関わらず、経営者が経営に専念でき、社員が心身ともに健康で働ける職場の実現を目指します。

資格:日本医師会認定産業医・医学博士
アサーティブジャパン会員トレーナー
コーチングプラットフォーム認定コーチ
Gallup社認定ストレングス・コーチ

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