がんに影響を受けるすべての人がふらっと立ち寄れる場所:マギーズ東京に立ち寄って

こんにちは。コミュニケーションスキルと自分の強みを活かすことにより、ストレス軽減のサポートを行うストレスマネジメント・コーチの本間季里です。

3年前、母の膵臓がんがわかり、母は在宅で療養をしていました。同様に、当時肝臓がんで定期的にがん治療をしていた父が入院していたときは、母は東京の私の部屋で過ごしました。

当時、母は自分が膵臓がんだということは知っていましたが、ステージ4だということは知りませんでした。私がそこまでは告知できなかったのです(そのあたりのことはこちら)。そのことで私は非常に苦しい思いを抱えながら母と時間を過ごしていました。その苦しさを抱えながら日々を過ごすのは仕方がないことだと思っていたとき、マギーズ東京の記事が目に止まりました。

「がんになった人とその家族や友人など、がんに影響を受けるすべての人が、とまどい孤独なとき、気軽に訪れて、安心して話したり、また自分の力を取り戻せるサポートもある。それがマギーズ東京です。」

この文を読んだ時に、思い切って訪ねてみようと思いました。秋の始まりの頃でしたが、日差しの強い日でした。建物の中を案内してもらい、他に人も少ない時間だったので、母の話や苦しい気持ちをゆっくりと話すことが出来ました。その時にはすでに私の中では母を最後まで自宅で看取りたい、という気持ちが強かったので、がんの在宅診療をしているところもいくつか紹介してもらいました。

建物は暖かみがあり、咲いている花は馴染みのある優しい花。川にも接していて気持ちの良い空間でした。

がんに影響を受けるすべての人、、、患者さんに限定しない、家族にも限定しない、患者さんの周辺のいろいろな気持ちを抱えた人も安らげる場。数時間の滞在でしたが辛かったらまた話しに来よう。そう思って後にしました。

その3ヶ月後に母は自宅で静かに亡くなり、その9ヶ月後に、中学高校の同級生である山田邦子さんを連れてマギーズ東京を再訪しました。邦子さんの訪問にその場にいた人は喜び、邦子さんは自分が関わっている合唱団を率いて、マギーズ東京で歌を披露するイベントをその場でささっと提案してくださり、その一ヶ月後にたしかイベントが行われました。

がんに影響を受けるすべての人が予約もなしにふらっと立ち寄れる場があり、自分がそのことを知っているということ。また、がんに限らず、何かあれば繋がればいい、と思える場をいくつもっているかによって、人生は穏やかなものになっていくのかな、と思っています。

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この記事を書いた人

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本間 季里

産業医、伝え方コーチ、ストレングス・コーチ

大学卒業後、小児科医・免疫学の基礎研究者を経て、2017年より、世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴う難しい関係性のなかで、それでも妥協点を見つけて協調していくための伝え方を提案し、個人と組織の両方にアプローチできる産業医・伝え方コーチとして活動中。

セッション数は7年間でのべ3000回以上、これまで300名を超える方々に伝え方の講座や研修を提供し、満足度が90%以上です。

資格:医師・医学博士・日本医師会認定産業医
NPO法人アサーティブジャパン会員トレーナー

Gallup認定ストレングス・コーチ

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